小説

□怨 念
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暑い夏



少しでも涼しくするために様々な工夫がなされるこの季節。




部活帰りに突然のことだった

こなたと柚樹、そして京介が電車で別れ際にこなたは言い出した




こなた「呪いのビデオってやつあるけど家にこない〜?」




柚樹「うげぇ。行かん」




柚樹はかっこつけることもせず正直に嫌そうに答えた




こなた「えぇ〜。いいじゃん。すずしくなれるよぉ」




京介「俺がいく!!だからお前もこいゆず!」




柚樹「いやだぁ〜ーー!!」


強引に柚樹をこなた宅につれてきた二人。この日はそうじが家に帰ってこないらしいのでやりたいほうだいである


だから今日はお泊まり決定。


京介と柚樹そしてこなたはかがみとつかさを呼んだ。
みゆきさんは用事があるのでこれず。
太陽やダイゴも誘ったけど用事があってこれなかった。


柚樹「俺があげたやつだ」

こなたの部屋には柚樹があげた誕生日プレゼントがあった

京介「しかし凄い部屋だな」


初めてこなたの部屋に入るやつはだいたいそう思う

アルバムや昔の写真など見てみんなこなたの母がこなたに激似だということに驚いた。




みんなお風呂からあがりまちにまった呪いのビデオ見るときがきた。



つかさ「ねぇこなちゃん。やっぱりやめよぅ。呪われちゃうよ。」


柚樹「そうだそうだ
あっ!忘れ物したぁ!ちょっ家に帰るわ!」


まだこの二人だけはびびっていた


京介「何忘れたの?」


柚樹「必殺技!」


ブォォン

こなたのまわしげりが柚樹の顔面すれすれで止まった。

男らしくない柚樹に喝がはいった


こなた「これ私の必殺技ね。
往生際悪いよゆず♪」


柚樹「はい。」

こなたに説教をくらう柚樹を見てかがみは思う。

かがみ「…幸村君って結構バカ?」


京介「ん〜どうだろ。いささか疑問。」





こなた「さぁお待ちかねのビデオだよぉ!」



こなたはうきうき気分でビデオをセットした


〜〜呪いのビデオ〜〜


〜再生〜



ザァァァァァァー



しばらく砂嵐の状態が続いた。


こなた「いいねいいねぇ♪」


柚樹は緊張のあまり固唾をのんだ。隣ではこなたと同様にうきうきしてる京介がいた。そして横をみればかがみにべったりくっついてる半べそのつかさと
こわばる表情を表に出さないように変に力がはいってるかがみがいた


つさな「やめよぅよぉ」


しばらくしたら画面に映像がでてきた。



冬の線路で雪がちらほら降っている。踏み切りが映しだされその全体が映る角度で誰が何の意味でどうやって撮ったかはまったく理解不能。




踏み切りが下ろされ電車がきた。


ガタンゴトン


ガタンゴトン


電車が通りすぎて踏み切りは上がる



基本的に映像は荒れていてたまに完全に砂嵐になった。

だが映像は悪いが音声はばっちりはいっている。

部屋を暗くしていたためムードはよりそのビデオと一体化していた。



ふみきりの前に一人の少女がきたときにちょうど踏み切りが降りた。



そのあと見るからに強そうな男がきて二人は踏み切りが上がるのをただまっていた。


遠くのほうから電車がくる音が聞こえた


ガタンゴトン


ガタンゴトン


電車がきた。


その時何の動作もしていない少女が足を滑らせた



いや何かに引っ張られたような転びかたをした



つさな「ヒッ!」


つかさは思わず目をつぶった
その映像はつかさには見てられるものではなくなった


こなた&かがみ「すごっ」

この二人もさすがに苦悶の表情をうかべた


柚樹「………」


柚樹はすでにしゃべることができなくなり意識をたもつのがやっとだった


京介「おほっ!」


一人だけおお喜びな奴が一人



少女は線路内の暗闇から出る無数の手に引っ張られていた。




その時男は女がこけたとしかおもっておらず少女の「助けて!」の声を聞いてようやくうごいた。



男がひっぱっても少女のからだはどんどん線路内に引きずりこまれていった。


男には暗闇と無数の手が見えていないようだ。

どんなにひっぱっても一向に状況は改善しなかった



ガタンゴトン



ガタンゴトン


しだいに電車が二人に近付いてくる


どんどん少女の体が線路内にひきずりこまれる。


少女はただ泣き叫ぶことしかできなかった。


男「もうだめだ!」



その声と同時に男は自分が巻き込まれることを恐れ手をはなしてしまった。



ガタンゴトン!


グシャ



ガタンゴトン!



電車は少女の腰のあたりから下を巻き込んで通りすぎた。

少女の体はまっぷたつになり即死






するはずだった。
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