小説

□継 承
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決勝戦は一週間後



残り5日となったこの日

練習はなくなった


柚樹は京介を呼びに入院先に足をはこんでいた


柚樹「京介、一緒に来てくれ。退院許可はとってある」


京介「なんだ?いきなり」


柚樹「いいから」




今までにない暗い心境で一方的に語る柚樹に引っ張られ京介はタクシーに乗った


京介「どこにいくんだ?」


柚樹「別の病院」



移動?


さっきの病院はだめだったのかな?


別の病院につくと柚樹は口を開かなくなり京介はただそのあとについていった


柚樹が病室のドアをあけると何やらすすり泣きが聞こえてきた


中を覗くと三年生全員がいた


なんなんだ?


そう思うとベットに横たわり顔に白い布をのせた奴がいた


誰か死んだのか?


でも誰が?


女「あなたが京介君ね?」


京介「はぁ。そうですけど」


だれ?



財前と同じか少し上くらいの女性が無表情で話かけてきた


妻「自己紹介が遅れましたね。私はそこにいる財前 真の妻です」


そこにいる?


どこにもいないじゃん


まさか…


松葉杖をつきながら急いで布をとった


京介「財前……」



意味わからなくなってきた
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