小説

□兄 妹
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部活はもうでることはない



だから放課後はいつも暇を持て余してた


こなたと柚樹はファミレスにきていた


柚樹「これ懐かしいな」


柚樹はファミレスにあるお見上げゾーンにあるチュッパチャッ○スを手にとり懐かしそうに見てた


こなた「それに何か思い出あるの?」


柚樹「妹が好きだったんだよ。だけど買ってあげられなかったな。うち貧乏だったから」



そういってその場で3つ購入して席についた


柚樹「はい」


柚樹はひとつこなたにあげた
残りの2つは自分と妹のために買ったらしい

妹の仏壇にのせるのか



テーブルに案内され少ししたら親子が入店してきた

二人の近くに座るとすぐに会話しはじめた


最初は気にもとめなかった


変に若作りしている父親に小学4年生くらいの兄、そして1年生くらいの妹。



柚樹たちは出されたものを食べながら楽しく話しているとだんだん柚樹の口数が減っていった



父「はやく決めろ」



妹「じゃああたしカレーにするー。カレー大好きなのー」


父「うるさい静かにしろ。お前は?」


はしゃぐ妹に父はつめたかった
近くにいる柚樹はまったくうるさいと思わなかった



兄「………」



兄は口を開かずメニューを指さすだけで答えたようだ
この父親とは話しをしたくないかのように



料理が届いても父親は怒りっぱなし


妹「いただきまーす!」



父「うるせぇな。黙って食え」



それから妹は黙りこみ、兄も当然のようにだまり食事の音だけ響いた


父親は一人だけたいらげると携帯をいじりタバコをすいはじめた


妹は思い出したように口をひらいた


妹「そうだ!今日ね!学校でね!とってもおもしろかったことがあってね!……」


父「うるさい!まわりに迷惑だろ」




このことにこなたも気付いていた


こなた「あそこの人、自分の子供なのにひどいね」



柚樹「あぁ。嫌なこと思い出すわ」


冷たい父親



柚樹の父親とどこか似ていた



妹は怒鳴り声に驚いてスプーンをおとしてしまった


父「何やってんだよ。ったく。これだからガキはむかつく」


妹「ごめんなさい…」


兄はもくもくと食べ、父は相変わらず携帯をいじっていた

妹は今にも泣き出しそうだった


すると父親の携帯がなった


父親「ちょっと電話するからそれまでに食っとけよ」


立ち上がる父親

柚樹も立ち上がった



柚樹「あいつ許せねぇ」



こなた「だめだよゆず!」

このまま行かせたら絶対問題になる

昔の辛かった経験がよみがえっているのかどうかは定かではないが
あつくなっている柚樹が何するかわからなかった

こなたが止めようとするがその制止を振りきり父親のもとまでいこうとした


こなたも行かせるわけにはいかないので後をおった

しかし柚樹はいきなりたちどまった
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