小説

□間 違
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前半は0-2で折り返した。
大学生はやはり強く2失点は全て完璧に崩されての失点だった。陵桜はディフェンスも堅いというのに。

〜ハーフタイム〜

ハーフタイムの時間に自分たちでどこがだめだったか、どう改善するかを話す。残りは財前が話す。

財前「お前らチームワークに自信あるんだろ?」

一同「はい!」

財前「よし!行ってこい!」

みんなが勢いついたところでみんながピッチにもどっていった。


後半は完全に防戦一方だった。疲れによるミスがかさなり、ミスが疲れを呼ぶ。、ミスを繰り返してるうちに失点をする。
簡単なプレーでのミス、体力低下による動きの鈍り、判断力の低下。陵桜に後半戦を闘う体力は残されていなかった。


〜試合終了〜

結果は1-5で陵桜の大敗でおわった。
点差はかなりひらいたが柚樹のスルーパスに京介が合わせ一点だけかえした。


ダイゴ「ハアハァ。やっぱ大学に勝つのは無理か。」


柚樹「何言ってやがる!!!」

柚樹がダイゴの胸ぐらをつかんだ。それを見てこなたが止めにはいる。

こなた「やめなよユズ!」

柚樹「…チッ。」


柚樹がダイゴを突き放す。そのシーンを見ていた財前は注意するわけでもなくただ感心していた。


財前「ほぅ。」


一同が財前の前に集合してのミーティング。


財前「どうだ?やっぱり強豪大学には敵わないか?」


一同「……。」


柚樹「…そんなことありません。」


京介「俺もそう思います。」

二人はあきらかにイラついていた。





財前「そうだな。俺もそう思う。決して勝てない相手ではない!だけど結果は4点差だ。
この差はなんだ?
技術が劣るとか聞いてんじゃねぇんだぞ。
来週までに答えをもってこい。俺は一人ひとりの答えがききたい…から…泉!お前がこいつらの答えあつめてくれ!」


こうして来週までに何故勝てなかったかを紙に書き、こなたを通して財前先生に提出することに。


来週を待たずに全選手の意見があつまった。こなたがみる限りどれも後半まで持たない体力という事ばかり。こなたも見ててそうだと思った。前半打たれたシュートは5本に対して後半は10以上と体力の持続力の無さは誰の目にもあきらかだった。
この結果を見て財前はその日の部活終了後のミーティングでこういった。

財前「その答えは二番目の正解。一番の正解ではない。

ほぼ全員がこの答えだったのでみんなは驚いた。

ダイゴ「じゃあ一番の答えってなんなんですか?」


財前「甘えるな!!自分達で考えろ!」


一番の答えが何なのかわからずに再び週末をむかえる。
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