小説
□間 違
5ページ/5ページ
今日の相手はとなりの県の強豪の桐有高校。
★こなた調査★
桐有大学附属高校
財前先生が前に監督してた高校で今日は無理いって相手をしてもらった。
はっきりいってあんまり強くない。だけど勝てる。
そんな不思議なチーム
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
財前「今日の相手は俺の元いた高校だ。はっきりいってあいつらはヘッポコのあつまりだ。いっちゃえば埼玉大学VS陵桜みたいなもんだ。
でも油断してるとやられるぞ。」
だが試合がはじまると意外な展開になる。
ヘッポコ相手に苦戦する陵桜。相手の異様な雰囲気にのまれていた。
相手高の選手のシュートがゴールのポストに直撃した。
選手「いやぁークソ!!!」
陵桜の選手達は思った。
何故たかが練習試合なのにこんなにも感情を表にだしくやしがっているのかと。
陵桜のほうは何度もチャンスを向かえるがことごとく外した。相手DFのプレッシャーの激しさが決定的チャンスをチャンスにさせなかった。
前半32分 柚樹が負傷退場した。
財前「どこやった?」
柚樹「足首やりました。」
柚樹の左足首はだいぶ腫れていたが捻挫程度のものだった。まだ出場する意志をみせるが財前先生が認めなかった。
こなた「ゆず大丈夫?」
こなたがアイシングするための氷をもってきた。
柚樹「サンキュ。」
こなた「ゆず足だして。」
言われるがまま怪我したほうの足をだす。するとこなたは足首にテーピングを巻きはじめた。
しかもちゃんと医者が巻くような手付きで足首の負担を減らすまきかただった。
柚樹「すげぇなこなた!でも残念だったな。俺が京介でなくて」
こなた「だからそうじゃないってばぁ!」
実際柚樹が怪我したときのために得た知識だ。
京介は「こなたのことを妹と同じに見てない」なんていってたけど兄が妹を茶化してるようにしか感じなかった。
そう思ったら落ち込んできたこなたであった。
財前「幸村!こっちにこい!試合みてろ。」
久々の柚樹と話すチャンスがなくなった。
前半終了
0-0
お互いディフェンス陣が奮闘し、点はうごかなかった。しかし陵桜ディフェンス陣は腹を立てていた。幾度とあったチャンスをつぶしてきた攻撃陣に。
陵桜選手A「あいつら全然たいしたことねぇ。」
陵桜選手B「後半に点とってやろうぜ!」
京介&柚樹「(あいつらがたいしたことないだと!?)」
財前「クククッそうだ!たいしたことねぇならはやく点とれ!負けたら走るからな!」
柚樹「(この人…何を考えてるんだ?)」
選手達は以前より走り込んでいたため後半戦での体力ぎれの課題は克服とまでいかないが自信があった。実際体力はもつのだが…
後半戦開始〜
試合は均衡する。
その時柚樹が財前先生に話かけた。
柚樹「財前先生…あいつらのどこがヘッポコなんですか。あいつらはどこもヘッポコじゃないですよ。」
財前「逆に聞くがこいつらのどこがヘッポコじゃない?
自分たちのミスで失点しそうになり、お前らに技術も力も劣るあいつらはヘッポコだろ。」
柚樹「技術とかうんぬんじゃないんです。一人ひとりの勝利への執念が半端じゃないです。そしてうるさい。こっちの声なんてまったく聞こえないほどに。
チームワークが全然なっていないけど。」
柚樹にはわかった。外に出てもピッチで声を出しているの相手選手ばかりだったことを。出してはいるけどまったく聞こえないことを。
財前「ダメだな。一番重要なことを間違ってる。
…お前らは気付かないといけない。
何故埼玉大学に勝てなかったのか。何故この試合が仮想、埼玉大学VS陵桜なのか。
だからわざわざこの相手を選んだんだ。
」
そんな話をしているたら試合の均衡が崩れた。
相手チームのゴール
0-1
選手A&B「おらぁぁぁぁ!」
決めた選手とそのアシストをした選手が喜び、二人はゴールしたのは俺のおかげだと言い張って喧嘩しそうだった。
陵桜キーパー「ドンマイ!気持ち切り替えろ!」
5分後〜
陵桜ペナルティエリア前で陵桜の選手がファウルしてしまった。
ピッ!
笛がなってプレーがきれた。
壁をつくりキーパーはポストまでより、壁に正確な指示をおくった。その時。
パサッ
うたれたシュートがゴールのネットにあたる。
紛れもないゴールだ。
選手A「二点目ぇ!!!」
陵選手「!!!」
陵桜の選手は完全に気をゆるめていた。そこを桐有につかれたのだ。
これも立派なゴールで彼等はリスタートをしただけだ。
このあとさらに二失点した。しかし後半終了間際に一点かえした。この失点で相手チームの選手は喧嘩した。その後タイムアップ。
結果は
1-4
財前「はい。走るからぁ!」
選手達は走りおわってストレスがたまりまくっていた。
こんな相手に負けたことに一番腹をたてていた。
みんなが集合しての財前の話。
財前「さて。仮想埼玉大学VS陵桜だったのに結果は埼玉大学であるお前達のまけだ。埼玉大学戦の時、試合前に俺はなんていった?」
ダイゴ「チームワークで勝ってこい。です。」
財前「その通り。ところがだ。ここで1つ困った問題がある。」
ダイゴ「なんですかそれは?」
財前「このチームには誰一人チームワークの意味を知る者がいないということだ。」
一同「はっ!!!???」
ダイゴ「言葉をかえすようで悪いんですが、それは小学生でも知ってます。」
財前「じゃあいってみろ。」
ダイゴ「チームワークとはメンバー一人ひとりの力を合わせてより強い力を出すことです。サッカーは一人じゃできないから仲間を信じあい、助け合えばそれが大きな力となる。いわば全員サッカーです。」
財前「みんな神谷の意見と同じか?」
一同「はい。」
財前「ハハッ…大不正解だ
だからお前達は埼玉大学の奴らに負けるし桐有の奴らにだって負けるのさ。」
チームワーク
誰もがダイゴの意見に賛成だろう。
だが財前からしたはそれは大きな間違いだというのだ。