小説
□島 音
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昔、まだ柚樹が幼いころはまだ父 雄二は真面目に働き家族とのコミュニケーションもかかさなかった。
柚樹はそんな雄二が大好きだった。
雄二が吹くその笛の音も大好きだった
サッカーだって雄二から教わり幼少の頃から練習してた。
しかし生活は一変する。
父の勤める会社が倒産し、生活は一気に苦しくなった。
まだ子供の柚樹にはなんで苦しい生活を強いられるのかわからなかったが、父が変わっていくことははっきりわかった。
柚樹が小学生だったころから暴力がでてきた。
母 洋子は埼玉に知人がいるということで息子と娘を連れて埼玉へと逃げた。
しばらくは平和な日々をすごしたが数ヵ月後。
愕然とする。
父 雄二が三人の後を追ってきたのだ。
ただでさえ苦しい生活をしてるのにそこに働きもしない金食い虫を住まわせるのは大きな負担だった。
そして暴力。
三人は身体にアザを増やしていく。
中学に入学しても柚樹はサッカーをやめなかった。
高校に行くにあたってサッカーがうまければほとんど金を使わずに入学できると聞いたからだ。
しかし柚樹にも限界がきた。
そこを京介に止められたのだった。
そして罰をあたえたかのように起きた火事
その火事で燃えなかったのは昔大好きだった父が肌身はなさなかった笛とわずかな写真だけだった。
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こなた「ホント辛い思いしたんだね。」
柚樹「まぁそのお陰で今はサッカーで陵桜に入れたし、みんなに会えたし。結果オーライかな。」
みんなの中に自分も入っていてほしいこなたであった。