小説

□父 愛
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〜昨日あのあと〜




そうじろう「こなたぁ。ちょっときなさい。」




腕を組みこなたを呼んだ
なにやら真剣な話のようだ



こなた「なにっ。」



用件はわかっていた
不機嫌だ





そうじろう「明日幸村君を家につれてきなさい。」





やっぱりゆずのことか





こなた「また叩くんでしょ。やだよ。」




そうじろうは反省していた



そうじ「そのことなんだが今日は俺がおとなげなかった。
まだ彼にも言いたいことがあるし謝罪もふくめていろいろはっきりさせておきたいことがある。
今のところは交際を認めてやるから。」






〜 〜 〜





こなた「だってさぁ♪」




柚樹「でもなんでいきなりまた。」




柚樹はそのはなしを信じていなかった




こなた「さぁ?」




こなたは信じていた





あのとき、そうじが家に入ったとき実はドアの前に立ち尽くしてた。だから柚樹たちの会話を聞こえていて、殴られたのに怒り一つみせない柚樹に心を動かされたのだった。




〜泉家〜





椅子に座りそうじろうに正座する柚樹
ただならぬ雰囲気だ
こなたはその間に座っていた



そうじろう「幸村君だったかな。まず昨日手をあげたことはすまなかった。」





柚樹「いえっ…」




柚樹はかたくなっていた





そうじろう「こなたと付き合っているようだがとりあえず今のところは認めよう。」




柚樹「ありがとうございます。」




柚樹はここで初めて信じた



心のなかではガッツポーズだが冷静に礼をした




そうじ「…それでまさか…キス…とかはしてないよね。」




急に立場が弱くなったかのように弱気になった





柚樹「…まだ。」



真剣に答えた





そうじ「まだってことはする気まんまんか貴様ぁぁ!」




椅子から立ち上がるそうじろうをこなたがとめた





こなた「変なこといわないでよゆず!」




変に顔の赤いこなたであった


柚樹は思い出したように口をひらいた





柚樹「すいません。もう一人、認めてもらいたい人がいるんですけど。」





そうじろう「なにっ?」



息切れしてるそうじろうはその一人が浮かばなかった






柚樹が向かったのはこなたの亡き母、かなたの仏壇だった。



お線香をたき、手を合わせた




柚樹「(俺を認めてください。お願いします。
………………)」



心の中で届くかもわからない誓いをいくつかかなたに伝えた




柚樹が拝むのをやめ、かなたの写真を見てる時に口をひらいた




こなた「お母さんなんかいってた?」




柚樹「死んだ人がしゃべるかよ。だから一方的に約束してきた。」




こなた「なんの約束?」





柚樹「秘密♪」





こなた「むぅ。気になるじゃん!」






柚樹「ハハハッ言わないよ」








あなたの娘さんを一生大事にします……ってね
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