小説

□怨 念
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冬の凍てつく気温と雪で冷やされた切断部分が血液の流れを悪くし辛うじて生きていてしまった。


少女「何で手をはなしたの………」



少女は男をこの世のものとは思えない形相で男を睨みつけた。




少女「!!
足が!足がない!!
足が………足……」




少女は息をひきとった。




あたりには血で赤くそまった雪が無惨にものこされていた。


男は怖くなったのかその場を放置し逃げ出した


ザァァァァァァー


こなた「ふぅ。」


なかなかのビデオに一息つくこなた
そして続いたのがこの二人だった
震えた声は相当怖かったことがわかった


かがみ「あんまりたいした事ないわね」




柚樹「たしかに」


しかし意外な奴が5人の中で一番怯えていた


京介「こなた……これってまさかあれ?」




こなた「そう♪」




これはこなたと京介だけしっている噂。


かがみ「なに?何なの?」

空気はさらに異様になった



こなた「実はね。このビデオに映っていた男の人、次の日に交通事故で亡くなったんだ。
下半身がぐちゃぐちゃで原形をとどめてなかったらしいよ。」



京介「しかもこのビデオ見たやつらはみんな足に様々な怪我をしてるから軽く都市伝説になってるんだよ」



柚樹「呪いどぅぁぁあ!」



つかさ「………」

つかさは脱け殻状態。柚樹は冷静さをかいていた


京介「なんでも死ぬやつらはかならずその下半身がない少女を見て死ぬらしいよ。
もちろん下半身は見るも無惨な形になってね。
まるで少女がなくした自分の足を探しているかのように。
足をなくした少女はベタベタ手だけで移動して迫ってくるんだ。
「足、よこせ」ってね」


一瞬の間をおいて静寂をつかさがきりさいた


つかさ「いやぁぁぁ!おねぇちゃぁん!」


かがみ「ちょっとぉ。やりすぎよ。」


それをいうかがみも怯えていた
ただ姉としての対応だった



ザァァァァァァー



一瞬静まった部屋に砂嵐の音が響いた




…「かかった」


5人しかいない部屋で聞きおぼえないのない声に空気は氷ついた



こなた「……今だれか変なこといった?」


誰かのふざけた冗談だと思っていたが
全員が首を横にふる。



ビデオは再生にしっぱなし
みんなの視線はテレビに向いた


柚樹「呪いどぅぁぁあああ!もう確定だよ!
かかったっていったもの!
かかったっていったもの!」


京介「二回言うな!
まてまて!まさかビデオからじゃないだろ?巻き戻しだ!」



巻き戻しをして声が聞こえたところより少し前から再生



ザァァァァァァー



ただの砂嵐がなるだけだった。



気のせいということで意見が一致した。
五人はビデオを消して一息ついた。


京介「いやぁやばかったな。」


たいぶおちついた時だった


トゥルルルル


こなた「電話だ。」


こなたは手元にある子機で電話に出た


こなた「もしもーし。」



…「今からいく」




ピッ!
急いで電話をきった。
しばらくかたまったままふりむかないこなたに柚樹が気付いた



柚樹「どうした?」



こなた「今からくるみたい」



柚樹「誰が?」



こなた「知らない人」


振り向いたこなたの顔は青ざめていた



柚樹「呪いどぅぁぁあああ!
終わった。俺ら終りだ。」

なにかが切れたように冷静になった柚樹は様子がおかしかった


京介「まだ決まったわけじゃねぇだろ。たぶん誰かの悪戯電話だろ。恐らくもう一回くるね。」


あわてながらも冷静な判断をした京介はりっぱだった


トゥルルルル



ピッ



今度は京介がでた。



…「もう少しで――


つく


そう続くと予想しながらしりもしない声の主がいいきる前に京介は怒鳴った


京介「バカ野郎テメェ!!!わけわかんねぇことほざいてんじゃねぇぞ!!!」


少しの間をおいて聞き覚えのある声が聞こえた

みゆき「…す、すいません。」



京介「えっ?この声は……高良?」




みゆき「はい。」



京介「何だ脅かさないでよ。さっきのは高良かぁ。」

京介の会話をきいてみんなは安心


みゆき「さっき…ですか?今日こなたさんの家に電話したのはこれが初めてですが。」



京介「……ときに高良さん。あなた電話がつながって一番最初になんて言った?」



みゆき「すいません。ですけど…何かあったんですか?」




京介「わかった。んじゃ。」


みゆきの用件もきかず事の重大さに気付いて、もうなにがなんだかわからなくなった



京介「呪いどぅぁぁあああ!!
もうやべぇよ!
終わりだよ俺たち!どうすんだよこれ!
いやマジで!来ちゃうよ足無し少女!伝説と同じだ!」


京介も冷静ではいられなくなった
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