小説

□怨 念
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テレビの電源を消して部屋を出ようとしたとき寒気かした。
できるはずのない自分の影ができたのだ

影をつくるのは光


部屋には砂嵐の音が静かに響いた。


ザァァァァァァ



こなたはその場で固まってしまった。
嫌な汗もでてくる


ザァァァァァァ


ドサッ



ドサッ?

砂嵐の中に不可解な音が聞こえた


いや違う


砂嵐からではなく部屋の中で何か落ちた音。
落下音と同時に砂嵐の音が消えた。

寝相のわるいだれか動いて何か落ちて同時にテレビの電源をきったとこなたは考えた。

その無理やりポジティブな考えは
すぐに思い違いだと気付く。


ベタッ



ベタッ



こなたの後ろから聞こえる妙な音は京介の言ってたことを思い出させた。


足をなくした少女は手だけで移動してせまってくるんだよ。足よこせってね


こなたはゆっくり、ゆっくり後ろをみた。

そこには自分をふくめ5人しかいないはずなのに何やらうごめく6人目がいた


あまりの出来事に声もでず後退りしてしまい何かにぶつかり音をだしてしまった

こなたはこのことを死ぬほど後悔した


音に気付いた6人目は動きをとめゆっくりドアの前にいるこなたを見た


こなたは直感的にまずいと思い走り出した


と同時に異形な姿をした6人目も猛スピードで移動した

ベタベタベタベタベタベタッ!


何もかも伝説と同じだ


もう嫌だ


頭の中は後悔でぐちゃぐちゃだった





…「足っ!」



下半身がない髪の長い女らしきものがその手だけで床をはいつくばりこなたに向かってきた。



足をつめたい手で捕まれた瞬間
こなたはあまりの怖さに気絶した。









かなり早い時間にこなたは柚樹におこされた。


柚樹「こなた。こなた起きろ。」


こなたは起きた
起きたら真っ正面に柚樹の顔があった






柚樹「お前なんでこんなところで寝てるんだ?」


こなた「えっ?」


こなたはドア付近で布団もかけずにねていた。起きてすぐ確認したのは自分の足の有無。

まぁ当然ないわけはなく柚樹の足もあった。


そこでこなただけあることに気付く。







自分が軽く漏らしていることに。




だれにも気付かれないようにすぐに着替えて朝食の準備をした。



みんなが帰る前にビデオをどうにかしようとしたが
あるはずの呪いのビデオがどこにもなく柚樹とつかさが騒いだ。

さすがにこなた かがみ 京介も怖くなり今後、朝起きたらまず足を触ってしまうことがしばらく習慣になってしまった。
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