小説

□怪 我
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スタンド〜


総護とサッカー部の応援でもうお祭り騒ぎだった


かがみ「どっちが優勢なの?」


こなた「…少しあっちが」


かがみ「負けないよね?」


こなた「大丈夫だよ。ゆずが勝つっていったんだから」


これで負けたらもう終わり。今まで頑張ってきた姿を見てきたからこそ負けてほしくない


控室〜

財前「幸村!京介!今のところはお前たちの負けだ!」


二人「はい…」


財前「守備陣はよく守りきってくれた。このまま気を緩めることなくやってくれ」


守備陣「はい!」


財前「攻撃陣。守備陣がこれだけ頑張っているんだ。お前たちはそれに対して『答え』をかえさなきゃならない。この答えがわかるな。」

攻撃陣「はい」


財前「もういいだろう。暴れて暴れて暴れまくってやれ。行ってこい!英雄はだれだ!」


一同「はい!(俺だ!)」



全体の話が終わり太陽はすぐに柚樹につっかかった


太陽「お前何してやがる」

柚樹「なんだよ」


胸ぐらをつかみ今にも殴りかかりそうなだった。そして激しくにらみつけた


太陽「何逃げてんだ。負けは許さねぇ。俺が認めねぇ」


柚樹「わかってる」

そういって手を払い除けた

この柚樹の異変には京介も気付いていたが声すらかけなかった


後半が始まった。



激しい攻防を繰り広げるなか

残り15分のことだった


佐谷からボールを奪い取り太陽が柚樹に鋭いパスをだした
村正は一度柚樹に裏をとられて積極的にインターセプトできなくなっていた


パスを受け取った柚樹は消極的だった。

少し軽いフェイントをするとすぐに後ろを向いた


その行為に太陽はボールをもらいにいくも不満だらけだった。その後ろでは太陽の視野から消え完璧なタイミングでインターセプトしようとしてた。

と同時に刀商のディフェンスラインを少しあげた

政宗は京介をオフサイドラインに置いて前にでた


この時すでに柚樹は後ろにパスを出す動作に入り村正は前に出ようとした


前半から今までインターセプトで柚樹にボールを触らせず、例えドリブルされてもそのすべてを止めた

それでこいつは俺との一対一を避けている

村正は慢心に満ちていた



それを柚樹は待っていた。

パスは空振りに終わりすぐさまボールを前に軽く浮かし蹴りだした。


村正もとっさに足を出したが浮かされたボールには触ることすらできなかった


重心とは逆方向に変えるのは時間がかかり村正は柚樹に置き去りにされた。


刀商は完全に面をくらっていた。

彼等だけではない。陵桜の選手ですら面をくらっていた。
一人をぬいて


京介「やっぱお前は最高だよ」


この一回だけ。今まででこの一回だけ村正は柚樹と対峙して抜かれた。
だがこの一回が大きかった

柚樹は簡単にセンタリングをあげた。見もせずあげたセンタリングの先にはフリーの京介がいた。

何のくるいもないセンタリングを京介は右足でシュートをうとうとした


たまたま入れ替わっていたため柚樹は右からセンタリングをあげた。
本来右ききなので精度はおちることなく京介はしっかりと踏み込んでシュート体勢にはいっていた。

完全に出遅れた政宗は必死だった


インターハイでは優勝できず全国大会にいっても一回戦敗退だった刀商。もう一度全国に挑戦するためにはこの勝負は負けられなかった


政宗「俺たちは敗けられない!!」


その必死さ故の行為だった。

退場覚悟のスライディングは京介の膝にモロに入った
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