小説

□怪 我
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京介にはわかってしまった


京介「人の夢は儚くて…ごめん」


もう自分の足がつかいものにならないことが


柚樹「京介ぇぇ!!」


柚樹の目には膝を抱え倒れ込む京介しかうつらなかった


長い笛がなった


ペナルティエリア内で倒されたから当然PK。

出されたのはイエローカードだった


太陽「ちょっと待てぇ!!」


最初に声をあげたのは太陽だった。


太陽「ファウルがなかったら一点とれてた!なのになんでイエローなんだ!!」


会場からは審判へのブーイングが絶えなかった




陵桜の選手は審判への判定を変えるように言ったがかわらなかった

柚樹は京介のもとをはなれなかった


柚樹「はやく担架だ!!」

京介は一時的に外にだされた。


ボールは太陽がもっていた


何も言わずに柚樹にわたしてPKがはじまった




外すわけがなかった



点は入ったが柚樹はなんも嬉しくはなかった。

会場は盛り上がったが陵桜の選手は手放しに喜べなかった


村正「きりかえろ」



政宗「…あぁ」


わざとじゃなかった


だが結果は罪悪感でかられてしまった


残り10分


ついに二人が攻撃に加わる

政宗「こいつは勝負だ。手は抜かねぇ」


村正「いくぞ」


突然動きだした二人
覚悟はしていたが圧倒されてしまった
陵桜守備陣はねばるがゴール近くで政宗に強烈なシュートをうたれてしまった


政宗「同点だ!」


要「こっちはこんなシュートよりもっとすげぇのを受けてきたんだよ!」


京介を削った政宗のシュートを要はまさに気持ちで止めた


刀商にはもう打つ手はなく時間切れをまつばかりであった



1-0


陵桜
決勝進出



次の日



京介は入院したときき
サッカー部の部員は入院先の病院にいた



ダイゴ「大丈夫なのか?」

京介「まぁさすがにこの大会は無理だけど全国には間に合うわ」


このことで内心、皆はほっとした
そして絶対に敗けられないと奮起するのであった

みんなと帰ってるあいだ
柚樹はぬけだして再び京介の病室に向かった


京介「何もかもお見通しってわけか」


柚樹「そりゃな」


京介は柚樹の目をしっかりみて口をひらいた


京介「左膝前十字靭帯断裂。全治12ヶ月だ」



これは柚樹を追い掛けてきたこなたにも聞こえていた


これは柚樹を追い掛けてきたこなたにも聞こえていた

盗み聞きするつもりはなかったが病室前で立ち止まったときに聞こえてしまった
京介の高校サッカーは終わった
あまりに残酷な形で
それも選手生命に関わる大怪我をおった


その場にいられなかった


聞いちゃいけないことを聞いたような気がした


そのことを聞かされた柚樹にもし会って何をどうしたらいいかわからないから逃げ出した


走っていると太陽にぶつかった


太陽も何か気掛かりで病院に戻ってきたのかもしれない

こなたはぶつかったにも関わらず謝りもしないで走り去ろうとした

が腕を掴まれた


太陽「お前何か知ってるな?」


こなた「知らない!わたしは何も聞いてない!」


太陽「言え!」



太陽はこなたから強引に聞き出した


太陽「……チッ」

小さく舌打ちしたあと太陽はその場を去ろうとした

こなた「どこいくの?」


太陽「帰る。このこと誰にもいうなよ」


言えるはずがなかった


チームの雰囲気を壊さないために京介がついた嘘を守ろうと思った
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