小説

□あふたー☆すとーりー
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待ち合わせ場所に着くやいなや、わたしはゆずに怒られた


ゆずの言い分もわかるけど、こっちだって仕事で遅れたのはしかたのないことだった。



それに私も仕事のストレスから気がたっていた



私たちはめずらしく降る雪のなか、傘もささずに言い合っていた



こなた「何でそんなにおこるの!?仕方ないじゃん!」


柚樹「何で今日に仕事いれるんだよ!ほかの奴にやらせればよかったじゃないか!」


こなた「誰も今日やる人いなかったの!」



柚樹はそれがあまりに理解しがたかった



こなた「もういいよ! ゆずにはわかんないよ! そんなことでなんでそこまで怒るの! ゆずなんて大っ嫌い!」



わたしのその一言でゆずは黙りこんでしまった



機嫌が悪いとはいえ、あまりに言い過ぎたと思った


頭を冷やそうとその場を後にした



今ゆずはどんな顔をして、何をおもってるんだろう


ゆずだって悪気があって怒鳴ったわけじゃない


この日が特別な日で、そんな日に私を求めてくれたからこそ怒っているんだ



そんなゆずの気持ちを思うと自分のした言動は最低だった


あとでちゃんとあやまろう

そう思った瞬間だった




誰かに凄い力で引っ張られ放りなげられた



宙に浮くその中、柚樹が見えた



自分を投げたのはゆずだった





何でゆずが私を投げ飛ばすの…



そんなに怒ったの?










強烈なブレーキ音



凄まじい衝撃音と共にゆずが消えた






車が見たこともないくらいへこんでいる

そのそばでゆずが倒れている






雪が雨にかわった時のことだった






どうしてゆずは血を流して倒れているの?



どうしてゆずは目にいっぱい涙を溜めているの?




ねぇ 私は


ゆずに最後



なんて言った?
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