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□きみをよぶ
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◎こんなことも出来ちゃうの
戦闘中に1M以上離れんなってのは、かなり難しいと思う。
電撃受けまくって、焦げまくってます。
《おう、アフロ兄妹。笑かしてくれんな》
「当真さん、こいつの頭撃ち抜いて」
「バイオレンス!!だがしかしバッチコイ!」
そしたら緊急脱出で戦線離脱だ!
この発明の改善点はもう充分体験したし、三輪っちはもう完全にわたしを姿なき物としているし、これ以上嫌われる前に消えねば…!
《せめてなまえが持ち運び出来るサイズならよかったのにな》
「それな。おまえ小さくなれねーの?はは」
「え!あ、なれるわ!」
《「「はあ!?」」》
おお、三輪っちまで反応してくれた!
トリオン体を収縮して、トリオン消費を抑えたり遠征先での隠密行動にも使えるなーって、あっちで研究&発明したんだ。
けど、これ使うとトリガー解除しない限り2時間元の大きさに戻れないんだよねぇ
「大丈夫だって!どうせおれら離れらんねーし、縮め!ハル!」
《そうだな。ひと思いに縮んじまえ》
「ああ、早く縮め」
「三輪っちまでわくわくしてんの伝わってくるんですけど?!」
ああわかったよ!!縮んだらいーんでしょうが縮んだら!!
10分の1スケールになるから、念のために出水をしゃがませて、はい!起動!
試作で何回か縮んだけど、こう、圧縮される感じはやっぱし慣れない。
《「「おお…!」」》
「ふはは!!すごいだろー!驚いたでしょー!」
《なあなまえ、撃ってもいい?当たるか試してぇ》
「好奇心に忠実すぎるわ!やめて!腕輪との相性データとらして!」
「よし。発明バカ、乗れ」
弾バカに差し出された手のひらに乗って、目線の高さでじろじろ見られてから頭の上に乗せられた。もさもさだ。出水の髪の毛は今のところはげる心配はなさそう。あ、トリオン体だから関係ないか。
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