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□きみをよぶ
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◎終わってみれば
はい!こちら出水の頭上から、なまえです!
わたしの今更かよ!な発言の直後、陽介とキトラちゃんがマンションのベランダから飛び出してきました!
そこを弾バカ・出水公平が狙い撃ち!しかし、サポートの鬼・時枝充によりガードされてしまう!
そこで満を持して仕掛けてきたのが我らが当真くん!!
充の頭をぶち抜き、キトラちゃんの片足を奪ったのです!
致命傷を追って飛び出してきた陽介は最後にこのひと仕事をして緊急脱出。現状3対2!と思いきや佐鳥が潜んでいるので3対3である!
ただし!准くんの足は三輪っちが。キトラちゃんの足は当真くんが機動力を奪っているので『黒トリ奪取☆危機一髪!』チームの我々が有利な状況であります!
「あーっと!ここで准くん&キトラちゃん、狭い路地に入っていきました!三輪っちこの作戦に対し、どうでる!?」
「おまえ、人の頭の上でごちゃごちゃうるせーよ!」
「だってさ〜やる気出したのは良いものの、わたし使い物にならないじゃん?だから実況してみた」
「あー、わかったわかった。んで、どうする?三輪。おれのメテオラでこのへん平らにするか?」
≪おいおい出水、過激だな。捨てられてても人ん家だぞ≫
「じゃあ当真さん、他にいい手あんの?」
「え。当真くんにはないっしょ」
≪ないってか、それを考えるのは三輪の仕事だろ≫
確かにこのメンバーなら三輪っちが適任だ。
聞いた話によるとA級7位まで上がってきた隊長だもんねぇ。
そんなこのハイスペック隊の隊長が決めた作戦はといえば。
「ふむふむ。准くんたち的にはわたしらが迅たちのとこに行くのは厄介だもんね〜」
「ああ。バックワームで木虎が消えてっから、嵐山さんが囮になって出てくんだろうな」
「ふむ。忘れられがちだけど、佐鳥も要注意だね」
「そうだな、っと、嵐山さん見っけ」
准くんが単独で見通しのいい公園に現れた。というかいた。
出水がそこに容赦なくメテオラの雨をぶちかます。
トリオン量や弾数で出水に対抗するのは、いくら准くんでも厳しい。シールドがどこまでもつか、キトラちゃんがどこから仕掛けてくるか。
キトラちゃんに関しては三輪っちと当真くんが警戒してるから、任せよう。
わたしは佐鳥の所在でも気にしておこうかな。気にするしかできないのが辛いところだ。
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