くのたま・他(ブック)

□おれから告白しろってことでいい?
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「竹谷みたいなガサツな奴にはお嫁さんなんて来てくれないね!ほら貸しなさい!」

と、本日一緒に給食室当番の竹谷から、微妙に血の付いたじゃがいもをひったくる。所々皮がちまちまと残っていてとても汚い。ていうか最初の大きさよりも一回りも二回りも小さくなっている。へたくそ!

「お嫁さんねぇ…」

ちゅっと音を立て、包丁で切れた親指を舐める竹谷。考えるように眉を寄せ、そうかあ?とか呟いている。

「そうだよ、ぜーったい誰もこないよ」

私はそう言って、竹谷からひったくったじゃがいもを剥き終わり、次のじゃがいもを剥き始める。

「ふーん、でもおれ、三郎におれの前で素直になれなくて困ってるっていう相談してる子知ってるけどな」

「…っ、は!?」

「その子は嫁に来てくれないのかなー」

「!?」

ざく

「い…った…、な、なん、なんでそれっ…」

「なんだよ、お前も切ってるじゃんか」

「それはっ…た、竹谷が!」
「舐めてやるから貸せよ」

「さ、刺すぞコラァ!」

「素直じゃなくてもおれは好きだぜ?」

「ひ、ひゃぁあっ」




(あの野郎あとでとっちめてやる!)






「いや、お礼を言われることはあっても、手裏剣投げられる謂われはないと思うんだ、おれ!」

「ううううっさいばーか!避けてんじゃないわよ!!」








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キューピットな三郎が好きです(どうした)
だんだん短くなってきてすみませ…ッ!

2009.1.19

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