くのたま・他(ブック)
□暗いなか降るのは本当綺麗
1ページ/1ページ
「あー傘持ってきたらよかったなぁ」
「別にフードあるしいいじゃんか。つうか学校出たときに嬉しそうにしてたの誰だっけ?」
「うるさい!大体鉢屋のせいでこんな雪のなか帰ることになったんじゃん!みんなはもうずっと前に帰ったのに!」
「だってアレじゃ納得行かなかったからさー。お前だって半端なのやったら怒られるの分かるだろ?」
「立花先輩怖いしねー…って言うかアンタが私を副会長なんかに推薦するからいけないのよ!しかもマジなっちゃったし!不破くん傍にいればそれでいいだろアンタ!」
「人をホモみたいに言うな!でも結構楽しくない?生徒会」
「立花先輩に超笑顔で意地悪されて誰が楽しいもんか!友達とも帰れなくなっちゃったし」
「おれと帰れてるじゃん」
「は?」
「…何でもない」
「何それ?あ、でも雪は楽しいからいいや。傘があればだけど」
「いやぁ、こういうのもたまにはいいんじゃないか?」
「そだねー。あ、これさ、好きな人とか恋人と一緒だったらロマンチックだよねぇ…。傘があれば相合傘とかで」
「……」
「アレ?鉢屋顔覆っちゃってどうしたの?雪が目に入った?」
「…なんでもねぇよバァカ!」
(一緒に居れるだけで十分だよっ!)
「…今はだけどな」
「何?何が?」
「ちなみにおれ傘あるぞ」
「一人でさせば?私フードあるし」
「……ああそう」
----------
クオリティなんて知ったこっちゃない。それが新沢クオリティ!(←)
報われない三郎が好k(略)
2009.1.22