05
□やくたたずの天秤
1ページ/1ページ
闇に包まれた寺
貴方を見つけた
いつも通りのはずの貴方が
その闇と月光りのせいか
なぜか少し違って見えた
私はあやうく
この心を手放し
貴方へ捧げそうになった
私には大好きな人が
他にいるはずなのに
闇と月光りは
容赦なく心を惑わす
右に
大好きなはずのあの人の
左に
月光りに照らされた貴方
天秤はいっこうに傾かない
片方を自ら降ろさない限り
永遠に
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ