０４
□無力
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見えない 見えない
...見えない...見えない...
外にいる貴方が見えません
壁に覆われたこの中私はいる
窓を見つけました
のぞいてみたけれど
貴方はちょうど建物の陰で
見えません
他の窓を探しました
やっと見つけてのぞいてみたけれど
こちらもちょうど建物の陰で
見えません
どうしたら貴方が見えるでしょう
ぐるぐる ぐるぐる
同じ場所を何度も回っていると
扉がありました
“非常口”
そう書いてある扉を
ゆっくりと押しながらノブを下ろしました
だけど 扉には鍵がかかっていました
希望の灯火が “しゅん” と消え
私はただ立ちすくみました
一体どうすれば貴方を見られるでしょう
貴方が見えないというこの非常事態に
目の前の“非常口”はアカナイ
現実を目の当たりにして私は何も出来ない
ワタシハナニモデキナイ
私は無力
そう...この言葉が一番似合ってる
私は無力