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□きれいな夕焼けとラビ
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きれいな、
きれいな、
きれいな、
きれいな夕焼けの日に


君は死んだ


君は
真っ赤なカーテンに
包まれて
上へ、
上へ、
上へと昇る

君は
みんなに
歓迎されてたよ

君は
頑張ったから


私は
ちゃんと
空を見て送れたよ

君は
頑張ってくれたから


君は
私の腕の温度を
覚えてるのかな

君を抱いて
君の重みを
最後に感じたのは
いつだっただろう

時は経ち
私は君を
時々しか見れなくなった

少し脅える君を
私は遠くから見て

君に似合うたんぽぽや
君の好きな草を取って
ゆっくり近づいた

君は 草 に近づいてきた


きれいな
きれいな
きれいな夕焼け

明日も明後日も
来年も再来年も
ずーっと時間がたって
お母さんになっても
おばちゃんになっても

わたしは
この空を
忘れない




きみは
みんなの
こころのなかに
いきる

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