それいけSSS

多分ゲン孫
◆no title 


昔は純白だったこの翼は今では黒が混じった斑色。
見たことのない神への忠誠心なんて僕には無いのだ。
周りはそれを半端者と言うが僕は僕でしかないのだから仕方ない。
神への愛が無い僕の翼から純白は失われ、穢れの漆黒が現れ始めた。
翼が翼であるなら別に構わない。
ちゃんと僕の意思で動いて、優雅に空を舞えればそれでいいのだ。
周りは色々言うけれど、僕は翼を広げて飛び立った。
あの太陽は眩いばかりで僕の傍へは降りて来ない。
神が、あの光の中にいるという。
会ったこともない神様とやらに一言文句を言ってやるために、僕は一人天を昇る。



2015/05/23(Sat) 13:54

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ