豆粒ほどの夢語

此所は白夜の気紛れ更新のミニマム夢です。

脈なしで書きたいなぁと思ったものを思うがままに書いて行きますので、苦手な方はご遠慮下さい!

『』←はヒロイン 「」←はキャラです
◆財前/庭球 白夜

細身の体、俺よりも低い背のせいで見上げる大きな瞳。頬はほんのりと赤く染まりいつもははきはきとした高めの声がやや激しさを帯びている。
「可愛ええ」
『何言ってるの、ウチ怒ってるんだけど!』
そう。目の前の少女はお怒り中。原因は俺が体調不良を隠して部活をしていた事。いつもよりは鈍い動きをたまたま四天宝寺を訪れていたコイツは目敏く見つけたのだ。部長の側に行かないなどバレないように徹底していたつもりだったのに。実際同級生にもその他先輩等にもバレなかったのに、そんな努力も『どうかしたの』の一言で粉砕されてしまった。
バレたのは嫌。でも、コイツは今後輩で他校の俺の為に怒っているわけで。
『君は体調悪化させて後退してる場合じゃないんでしょ!』
「おん。わかっとるっすわ」
『…じゃあ休むこと』なんて言いながらまだ何か言いたそうな顔でベンチをさす。その視線はまだ俺に向いている。白石部長でも謙也さんでも千歳先輩でもなくて、俺の為に頬を染めて怒る君。
「…可愛ええ」
『〜ッ!財前!』
俺もちゃんと眼中内のようで。ほっとして、嬉しくて、抱き締めようと動く体は止めなかった。

やっぱり、君は、可愛い。

2010/01/23(Sat) 15:54  コメント(0)

◆no title 白夜

『疲れたよ〜三成ぃ』
「知るか。だいたい貴様が来たいと言ったんだろう」
『そうだけど、なんでこんなに閉まりまくってるの!朝なんだから開けなさーいッ!』
「無茶を言うな馬鹿者。…はぁ」
『あーッ何その溜め息!』
「…行くぞ」
『え、ちょっと待って』
「開くのが早い甘味屋にでも行って待てばよかろう」
『…うん!私お団子!』
「わかった」
『あとねー、あんみつと桜餅と…最中も良いなぁ』
「待て、少しは遠慮しろ!!」



〇〇〇
結局甘甘。開かないのはリアルで俺たちの状況です(苦笑)

2009/07/28(Tue) 09:58  コメント(0)

◆佐助・悲恋 白夜

「ねぇ、まだ俺様に抱き付く気は無いワケ?」
「無いに決まってる」
火鉢から炭が弾ける音がした。その様子をじっと見つめる彼女高く結った癖の無い漆黒の髪が言葉を発する度に微かに揺れた。長い髪から覗く綺麗な顔には強い意思を持った切れ長な瞳が覗いている。
「今なら見張りも居ないし言ってくれれば簡単に連れ去れるから俺様大助かりなんだけど」
「五月蠅い。これ以上無駄口を叩くなら家来に告げ口するぞ」
こちらを向く素振りさえ見せない相手に両手を上げて降伏を示す。
―…そう、今目の前にいるのは誇り高き竜の妹君。
普通なら言葉を交わすどころか他国の忍が見ることさえ不可能な凛々しき少女。主君からの命令で向かった住家で偶然見つけた愛しき存在。見えぬ己の姿を天井板越しに射殺すように見つめた瞳に恋したのは昔のこと。
苦笑零して見詰めた君の横顔は変わらぬ凛々しさ。
「ねぇ…俺と行こうよ」
軽く口にしても了承が出れば即行動に移すのに
「行ける筈が無いだろう。敵同士なのに」
決して紡がれない甘い言葉。報われないと分かっていても向かう足が止まらないのは君が発した甘い毒のせい。強い意志を携えた瞳を隠すかの様に長い睫毛が切なげに揺れた

2008/11/24(Mon) 15:28  コメント(0)

◆元就・甘 白夜

「…寒い。戸を閉めよ」
『でも換気しないと危ないわ』
「ならば消せ。木枯らしが鬱陶しいわ」
パチパチと音を立て炭が呼吸する様に紅く染まる。机に向かい筆を取る彼は風に浮く紙を鬱陶しそうに押えている。日を崇める彼は寒さに弱い。私はため息を吐きながら要望通りに戸を閉め炭に灰を被せた。
「…冬は嫌いだ」
『そんな事言ったって季節だもの仕方ないわ』
熱源をなくした部屋は段々冷え込む。再び震える彼に苦笑を漏らし直ぐ側に腰下ろし身を寄せる。少し腰を浮かしたけれど、何もなかったかの様に再び筆の滑る音が聞こえ始めた

2008/11/11(Tue) 01:00  コメント(0)

◆政宗・悲恋 白夜

「好きだ」
染まりかけの紅葉がハラハラと散る
「どこにも行くな」
紅の雨の中見えるのは歪んだ彼の顔
「約束したろ?」
彼の頬がに柔らかな日に照らされて光る。否、光るのは零れる雫
「…ずっと一緒に居るって言っただろうがッ!」
蒼空とこの紅葉に誓ったあの日は遠く、心の中で輝いて。
――いつも自信に溢れた貴方が照れくさそうに抱き締めてささやいてくれたあの時。
確かに幸せに満ち溢れていたの
『ごめんね…政宗』
それでも…身分の差だけは埋められなくて。
――最後まで竜を信じ切れなかった弱き徒人に永久の罪を

2008/10/13(Mon) 19:46  コメント(0)

◆慶次・甘 白夜

『慶次!慶次ってば!焼芋焼けたよ!』
「…ん、ワリィ!今行くよ」
パチパチと焚き火から火花が飛び散る。秋の空に白い煙が吸い込まれる様に上り、辺りは香ばしい香りで満ちていた。
『もう、何してたの?』
「真っ赤な紅葉が綺麗だから、お前に一つどうかと思って」
悪びれもなくやって来た彼の手には真っ赤な紅葉の枝が握られていた。その紅葉と同じ紅に染まった葉が彼の栗色の髪の根元で揺れている。
『綺麗…。ありがとう』
「喜んで頂けたみたいで良かったよ」
たったそれだけで無邪気に微笑み喜ぶ君が何よりも…愛しい。

2008/10/06(Mon) 20:02  コメント(0)

◆元就・ギャグ 白夜

「我が名は毛利元就、日輪の申し子なり!!」
『元就』
「…なんだ」
『我が名は毛利元就、日輪の申し子なり!!』
「……貴様、何が言いたい」
『なりなり言ってて可愛いなぁと思って』
「……よし。覚悟はいいか」
『ちょ!輪刀構えて追いかけて来ないでよ!!』「そなたが下らぬ事を言うからだ!!ええい、待たぬか!」
『嫌だよ!待ったらこの世とおさらばじゃんか!!』


〇〇〇
前々から思ってた事。なんだこの可愛い生き物。

2008/08/17(Sun) 14:57  コメント(1)

◆佐助・ほのぼの・学パロ 白夜

私は苺とバニラのアイスを片手に、彼は抹茶とバニラのアイスを片手に、帰り道を歩いて居る。

『おいしー!佐助、ありがとね』
「いえいえ。お姫様のご所望とあれば。って言ってもダブルはないんじゃない?」
『そう言う佐助だってダブルじゃない。それに、誘った人がおごるのは当然っしょ!』
「はいはい、分かりましたよ」

冷たいアイスで体温が少し下がった気がした。
それでも、つないだ手は温くて。こんなチグハグな幸せもいいかなぁと思ったある日の午後。

〇〇〇
こんな帰り道は最高です!(妄想

2008/08/13(Wed) 13:34  コメント(0)

◆元親・ほのぼの 白夜

『元親〜、釣れた?』
「……」
『黙ってちゃ分かんないよ』
「……」
『元親!』
「…うるせぇ!魚が逃げんだろうが!!」
『…釣れてないんだ』
「……ッ!」

『今日は坊主かな?』と呟いた声に、俺は大きな溜め息を付いた。

『私はもう二十匹も釣ったのに』
「なっ!」


〇〇〇
アニキと行く釣りなら楽しそうだな!そんで合間に元親を弄る!(やめれ
因みに、一匹も釣れない事を坊主といいます。

2008/08/12(Tue) 19:24  コメント(1)

◆切甘・政宗 白夜

煙草の匂いがする。それもそこらの安物じゃなくて、上等なもの。

「hey、俺は天下をとるぜ」
『勿論、天下をとるのは貴方様以外におりません』

こう言えば「分かってるじゃねぇか」と微笑んでくれる。
その仕草の一つ一つが私を引きつけるのには十分で。

私は貴女が必要だと言ってくれている間、変わらず貴女の忍でいます。

「側に居ろよ」
『はい』

忍の定め、覆してでも。


〇〇〇
政宗様!愛してる!!←
これから部活行って来ます。あぁータルい…

2008/08/12(Tue) 07:55  コメント(0)

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