豆粒ほどの夢語

此所は白夜の気紛れ更新のミニマム夢です。

脈なしで書きたいなぁと思ったものを思うがままに書いて行きますので、苦手な方はご遠慮下さい!

『』←はヒロイン 「」←はキャラです
◆財前/庭球 白夜

細身の体、俺よりも低い背のせいで見上げる大きな瞳。頬はほんのりと赤く染まりいつもははきはきとした高めの声がやや激しさを帯びている。
「可愛ええ」
『何言ってるの、ウチ怒ってるんだけど!』
そう。目の前の少女はお怒り中。原因は俺が体調不良を隠して部活をしていた事。いつもよりは鈍い動きをたまたま四天宝寺を訪れていたコイツは目敏く見つけたのだ。部長の側に行かないなどバレないように徹底していたつもりだったのに。実際同級生にもその他先輩等にもバレなかったのに、そんな努力も『どうかしたの』の一言で粉砕されてしまった。
バレたのは嫌。でも、コイツは今後輩で他校の俺の為に怒っているわけで。
『君は体調悪化させて後退してる場合じゃないんでしょ!』
「おん。わかっとるっすわ」
『…じゃあ休むこと』なんて言いながらまだ何か言いたそうな顔でベンチをさす。その視線はまだ俺に向いている。白石部長でも謙也さんでも千歳先輩でもなくて、俺の為に頬を染めて怒る君。
「…可愛ええ」
『〜ッ!財前!』
俺もちゃんと眼中内のようで。ほっとして、嬉しくて、抱き締めようと動く体は止めなかった。

やっぱり、君は、可愛い。

2010/01/23(Sat) 15:54

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