■愛の果て W■

□12.証
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「あーもう、何なんだこの量はー!」
 
執務室から聞こえた、この怒鳴り声。
実は、この声はロイ・マスタング大佐により発せられた物なのだが、この者をよく知る軍部面々は、『また書類溜め込んでんのかよ………』と、皆共通の思考だった。
しかし、それは珍しいことに違っていたのだ。
 

 
執務室に場所を変えよう。室内にいるのは現在二名。ロイ・マスタング大佐とその副官、及び恋人のリザ・ホークアイ中尉である。
 
「リザ・ホークアイ様、ホークアイ中尉へ、リザ様……!ああもう、何故こんなにラブレターを貰うんだ!!」
 
「知りませんよ!」
 
そう、ロイが怒鳴り声を上げた理由は書類と言う何時もの理由などではなく、リザが貰ったラブレターの多さだった。
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