flirt

□love or hateful?
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今も流れている沈黙が空中を泳ぐ。

間違いなく、金髪の少年……鋼の錬金術師、エドワード・エルリックはこの沈黙に嫌気をさしている。


せめて。






下に組み敷いている、一回り年上の男が何か反応を見せてくれたなら。


「なぁ…いつになったら、俺のモンになってくれんの?」

強く言い切った筈なのに、何故か自分の声は、とても泣きそうで。
エドは自分がこれ以上にも、追い詰められていたのかと。


「私は君のモノになったつもりも、誰のモノになるつもりもないよ」


そう答えた黒髪の男…焔の錬金術師、ロイ・マスタングは、思ったよりも優しく聞こえた自分の声に驚いた。

優しくするつもりも、ましてや慰めるつもりなど自分の意思にはない。



エドはそれ以上聞きたくなくて、ロイの唇を己の唇で塞ぐ。
塞ぐだけでは、物足りなくて舌と舌を一方的に絡め合いながら。

「ん…、ふ……っ」

わずかにもれる吐息すらも、塞ぎたい。
この男に優しくできる余裕などない。
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