■愛の果て■

□写真
1ページ/3ページ

私が執務室で書類を片付けている時だった。

コンコンッとドアの方からノックする音。
「入れ」
ドアが開かれた先にいたのは、私の副官だった。
「失礼します」
「ホークアイ中尉、どうしたんだね?」
彼女は黙って一つの封筒を差し出した。
「これは?」
彼女と封筒を交互に見ながら問い掛ける。
「見れば分かります」
彼女がそういうので私はよく分からないながらも、封を切る。

大量の写真。
それも、ただの写真じゃなかった。
彼女の父親に弟子入りしてた頃の写真。
「隠し撮りしてたみたいなんです……部屋にカメラを仕掛けて」
「そうか……師匠が……」
一枚一枚じっくりと見ていく。
研究してるのが殆どだったが中にはこんなのもあった。
「ははっ、君が私に悪戯してるのも何枚かあるぞ」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ