■愛の果て Ⅱ■
□ﾁｪｯｸﾒｲﾄ
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ﾁｪｽの駒が一つの拠点に置かれた。
「あっ……」
「ﾁｪｯｸﾒｲﾄだね、ﾏｽﾀﾝｸﾞ君」
将軍からの言葉に私はがっくりうなだれる。本当に、この人だけにはﾁｪｽは叶わない。
勝つ為に色々試行錯誤を繰り返しているのだが……。
「ところで、ﾏｽﾀﾝｸﾞ君。孫娘のﾘｻﾞのことなんだが、一体何時になったら結婚するのかね？」
呆れたような態度で問われ、思わず回答に困る。
確かに私とﾘｻﾞは上司部下の関係でもあり、同時に恋人同士でもある。
一応ﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞはしているものの、ﾘｻﾞにご冗談をと度々避けられているのだ。
「と、言いますと？」
必死に考えたにしてはありきたりな発言だが、何も発言しないのよりはﾏｼだろう。
「うん、実はね婚姻届を役所の方に出して来ちゃったんだよねιι君とﾘｻﾞの」