■愛の果て Ⅱ■
□７１.予感
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「よう、ﾛｲ！遊びに来てやったぜぇっ！」
「忙しい時になんで来るんだ！」
ﾋｭｰｽﾞを書類に追われた多忙なﾛｲが出迎えた。
必死になっているところを見ると、書類の〆切りが間近なのか、はたまた、過ぎてしまっているのか。
事実は二つに一つ。
「相変わらずだなぁ、ﾛｲ」
「サボっていた分けじゃないからな！」
ﾋｭｰｽﾞの言葉にムキになるﾛｲ。
ﾋｭｰｽﾞから見て左側に詰まれた書類が、ﾛｲの手によって取られていく。ﾍﾟﾝの書き込みがされて、今度は右側へと移動。
つまりは。
左側→未処理
右側→処理済 と言うこと。
高さで勝っているのは、確実に未処理のが勝っている。
そんな折、けたたましく電話が鳴り響いた。