■愛の果て W■

□12.証
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ロイもラブレターを貰う人間ではあるが、どんなことでも何でも都合よく片付けるこの男、自分の恋人にラブレターと言うのはあまりにも許せないことらしい。
 
当然、ロイはラブレターをビリッと破いた。
あまりにも突然の行動に、リザは拍子抜けた。
呆れて何も出来ないばかりである。
 
その直後に、ガチャリと鍵のかけた音。リザが我に返った時は、既にソファに押し倒されていたのである。
 
「ちょっと大佐!何のつもりで…っ!」
 
抗議しようとしたリザにロイはキスで、それを妨げた。
長い時間をかけて、リザの力を奪う。
 
それだけで、ロイの独占欲は高まって行った。
やっとのことで唇を解放し、耳元に囁きかける。
 
「恋人がラブレター貰って冷静でいられるか」
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