■愛の果て U■

□豹変
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リザの豹変が本当にすごいと、ロイはつくづく思った。
怒鳴り散らしたと思えば泣きだす。
何時もは言わないのに、好きって言うし。
「リ……」
ハッとなってロイは頭をあげる。
するとどうだろう。
リザがロイの首に腕を絡ませ、濃厚なキスを交わして来たではないか。

ついに、ロイの理性が切れた。

「んっふぅっ……」
リザからのキスにロイも仕返す。
やがて、互いの唇が名残惜しそうに離れた。


「そんなに好きなら、たっぷり愛してあげるよ」
二人はそのまま行為に流れ込んだ。

──────────────────

「ちょっと、やりすぎたな……」
自分の腕のなかで眠るリザを見ながら、ロイは後悔の念に圧されていた。
ロイは元々、一度で済ませるつもりだったのにリザがもっと、とせがむものだからその度にロイは取り戻しかけていた理性を簡単に投げ捨ててしまったのだ。
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