■愛の果て U■
□チェックメイト
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「ほう……それはわざわざ……って、えええっ!?」
婚姻届?
出した?
役所に?!
「もう、2ヶ月ぐらい前になるな」
「将軍……私と中尉が交際を始めてからまだ1ヶ月しか経ってませんが……」
ていうか、2ヶ月も隠してたのかこのジジイ!!
……という、罵倒を心のなかでこっそりしてから私は口を開く。
「はっはっはっ、将軍そんな簡単に大事な孫娘を余所の男にやって良いのですか?」
「君にリザをやれるなら本望だがね」
全く……この人は。
ヒューズ以上の曲者かも知れない。
「では、遠慮無くお孫さんは私が頂きます。宜しいですね?」
「無論」
私は苦笑してしまった。
その後、ビシッと敬礼をし、部屋を後にした。