Spell Cogs

□リーム
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魔力と体力を消耗して、それでも何とか重くなるばかりの足を引き摺りリームの街に辿り着いたのは、もう日も沈みきった頃だった。

「うーん!着いたぁ!」

街の門を潜ったところで、漸くノースが大きく伸びをする。全く何処にそんな気力が残っているのか、明朗過ぎるその声にフィエスタは一つ呆れと安堵が入り混じった溜息を吐いた。そしてズボンのポケットに手を入れ、疲れ切ったその顔を更に青くした。
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