ARMORED PANIC ON STAGE

□PHESE-01
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………………………

「うに〜…」

朝特有の眩しいさが外に表れる中、カーテンのが閉められた部屋に間抜けな声が響いた。
ベッドの上に膨らみが動く。
光がカーテンの隙間から当たり始めた。


部屋の中は犬の人形が沢山置いてあり、そこらじゅうに散らばっている。
ベッドのすぐ横に机が設置され、パソコンと写真立て。
写真立てには数人の男と女の子がが映っており、女の子はジャージ姿のショートヘアをした青年に抱きついている。

「まだ、眠い〜…」
ベッドの膨らみからそんなことを言いながら、モゾモゾと動く。


「『霞』起きろ」
突如、ドアの向こうから声が聞こえる。男の声だ。
しかし、霞と呼ばれた、少女は未だにベッドの中にうずくまっていた。
「眠い〜…」
尚も抵抗する霞。
ドアの向こうから小さなため息が聞こえた。
「朝ごはん冷めるぞ…」
「う〜…は〜い」
遂に観念した霞はゆっくりとベッドから出てカーテンを開けた。


「ぅうん…眩し」
「二度寝はするなよ」
「分かってるよぉ…」
正直言うと二度寝したい気分だったが釘を刺され、ムスッと頬を少し膨らませる。

「ふぁぁ…お腹すいたぁ」

しかし食欲には勝てないのかズルズルとベッドから抜け出した。



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