ARMORED PANIC ON STAGE

□PHASE-02
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一方、リーウェンが校庭で暴れまくっている頃…


†‡†‡†‡†‡†‡†




リーウェンの姉であるエマは唸っていた。
そこへ、ドアからプリムラが無表情のまま入ってくる。
若干眠たそうな目をしている。

「あら、おはようございます。昨日はよく眠れましたか」

プリムラはゆっくりと頷いた。
「まったく…あの子は何故普通に寝かせて…」

何やら危ないことを言っているがすぐに視線を逸らす。
プリムラもエマの後を追うように視線をある一点を見る。
そこには重箱の弁当が置いてある。
「忘れた?」
「そのようですね。ホントあの子は…」
ため息をついて重箱を持ち――。

「……うん」
プリムラを見ると目を輝かせ。
「手伝ってほしいことがあるんですがよろしいですか?」
「?」
「リーウェンのためですよ」
「…いく」

何やら変なことを考えたエマであった。
そして時間は流れる。



†‡†‡†‡†‡†‡†



「明後日から修学旅行だが、班行動はきっちりすること。守れない奴は校庭100周の兎飛びだいいな緑場」

「嫌ですね紅女史。それじゃまるで俺様が班行動を乱すみたいじゃないですか」
「実際そうだろう…」

二人の恒例の漫才を聞きながらクラスは活気に溢れていた。
「稟君、稟君。修学旅行だって楽しみだね!」

「シアは初めてだったな修学旅行」
「うん!神界じゃそんなのなかったから凄く新鮮ッス」

いつもの面子にシア、ネリネが新たに加わり、修学旅行の話で盛り上がっていた。

「沖縄…という場所でしたね確か」

「海が綺麗なのよねーワクワクしてきたのですよ」

「まぁ、羽目を外しすぎないようにな。特に緑場」
「任せてください紅女史。証拠は残しませんから」

紅女史はため息をついたところでチャイムが鳴り響く。
「今日はここまでだ。各自準備は早めに済ませておけよ」
そう言い残し、紅女史は教室を出た。
教室内に活気が戻る。
「ようやく昼休みなのですよー」
「屋上いくか」
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