anniversary
□ふじお屋バレンタイン・2008
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【春とタローの場合/天使】
タロ「問題です。2/14と言えば何の日?」
春 「聖バレンチヌス処刑の日?」
タロ「正解! でも外れっ。お約束な回答過ぎるよ春ちゃんっ(泣)」
春 「あんたもお約束過ぎる問題なのよ。つか、本編は夏に向かおうって季節なのに何でバレンタイン?」
タロ「それは俺らを支配するお母さんの世界がバレンタインだからです」
春 「それで便乗してチョコが欲しい訳?」
タロ「男の子ですから」
春 「……あたし、甘党の男って嫌いなのよねぇ」
タロ「そんな! 全世界の男が糖分接種不可とか残酷なっ」
春 「大体、お菓子会社の陰謀にわざわざハマるのもどうかしてる。犬に貰えば?」
タロ「何が悲しゅうて犬の先輩にチョコをねだらなければならないのでしょう」
春 「あたしがあげる場合は10倍返しを要求するけど、飲める?」
タロ「や……金銭的な問題が入るとちょっと……」
春 「大体、元祖バレンタインは男から女にチョコに限った事でなくプレゼントをあげてもいんだからね。あんまりしつこいとあたしからも要求するけど?」
タロ「そんな欧州文化を持って来られても……此処は楽しく日本に馴染んだ文化でトライしない?」
春 「随分必死だけど、あんた、他の人からチョコ貰った事ないの?」
タロ「あ、生前はどうだか分からないけど、天使になってからは先輩に目をつけられてパワハラ受けるようになって他人と関わる機会が……」
春 「あげる!」
タロ「え?」
春 「既存のチョコでもいいならあげるから、もうあんた喋るな!」
タロ「え? え? あ、わーいやったぁ?」
こうしてタロー君は、春ちゃんからチョコを貰う事が出来ました。
【春の後日談】
春 「迂闊にもタローを不憫に思えたので、チョコあげました」
※鬼の目にも涙