昔町の人魚姫
そこは海の綺麗な田舎町、鹿魚。
ある夏の朝、
母親のお使い帰りに浜辺で生き倒れの女・ウロを拾った。
行掛り上、そいつと同居する事になり、俺の生活は一変する。
足が不自由だというウロ。
そのくせ夜明けに散歩を乞うから、
何もない筈の鹿魚の朝が、
いつの間にか特別な時間になっていた――……
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