おお振り(置き場

□resignation
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「お前いっつも何処みてんの?」



クーラーのよく利く孝介の部屋で夏休みの宿題を二人でこなしている時こう言われた。






「な、に言ってんの?」


私を見つめる孝介の目が怖くて反らすと、その瞬間顎を持たれ正面を強制的に向かされる。



「逃げんな」

「孝介‥?」

「お前は俺だけ見てればいいんだよ。」



切な気に顔をうつ向けて言う孝介。
孝介だけ見ているのは難しい。なんせ私は野球部のマネージャーだから。




「仕方ないよ。だって」


「なくない!」




口を開けば私の声を遮るよう大声を上げた。
そして腕を掴まれると孝介の胸に引き寄せられた。






「野球やってる時以外は見れんだろ‥」



震える声で言う孝介。

そういう事か‥。
私も酷い事をしてきたなと反省。






「ごめんね孝介‥。二人でいる時は雑誌みたりケータイいじったりしないよ。」



そういうと先程とはうって変わってやんわりとした笑みを私に向けた。




「約束だからな」








(でも孝介!宿題はいいよね?)

(無理。先に俺の相手して)
(体力もたない‥!)











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