この気持ち‥
知っててそんな態度をとるの?
「ククール‥」
私が彼の目をみて名を呼ぶと
それまで私の髪を撫でていた手がぴたりと止まった。
「何?」
そして、返ってきたのは冷たい声だった
初めて会った時と今では明らかに接する態度が違う。
そう、私が彼に゙好ぎと言いだした時から彼は冷たくなった。
「何もないよ‥」
そう答えるとククールは私の頬に手を添え、何で泣いてるの?と問いてきた。
「泣いてなんか‥!」
気づけば目に涙が溜って視界がぼやけた。そして聞かれない様に小さい声で言う。
「ククールが私に冷たくするから‥」
なのに彼の耳にはしっかりと届いたみたいで
「俺が冷たい?そんなの当たり前だ。」
少しきつい口調で返された。
その口調に少し怖くなったが思いきって理由を聞いてみた。
「お前の口から愛してるって聞いた事ないからな。」
━━言うのはいつも俺だけだから。
遊びなら嫌だったんだ。
お前の事を本気で愛したから。