「あぁ‥」
凄く憧れる。
今観ている映画の様に相手から勿体ない位、沢山愛の言葉を囁かれるの。
カシスやシードルなら言ってくれそうだけれど、彼はね‥
そう思いながら映画には全く興味ないと言って、本を読む彼をちらりと見る。
すると彼も丁度こちらを向いた様で目があった。
「俺に期待するな。」
そういい捨てられた。
やっぱりな。
そう内心で毒ついた瞬間だ。
顎を親指でクイっと持ち上げられ、上向いた私に噛みつくようなキスをした彼。
ロマンスは似合わない。
その後耳元で囁かれた言葉。
(俺なりにお前の事を愛してるって体で示すだけさ。)
.
これは指向模索中に書いた夢。