「はぁ‥」
私にはコンプレックスが沢山ある。その中の一番は胸がないという事。
エッチする時なんて見られるのが嫌な位だ。
「ため息なんてどうした?」
私を後ろから抱き締め、肩に顎をのせて問いてきたのはカシス。
そう、私の大好きな彼。
「コンプレックスの事で」
「コンプレックス?」
「胸がないのがどうも、ね。」
自嘲したように答えると私を抱き締める腕に力が加わった。
振り返ってみると真剣な顔をしたカシスがこちらをじっと見ていてこう言った。
「俺はお前の全てが好きだ。お前がコンプレックスと思うものも全部含めて好きだよ。」
(ありがとうカシス!)
(やっぱ胸は質量より感度だろ!)
(‥‥‥。)
馬鹿なカシスでごめんなさい‥!