小説【咎狗】

□ケイスケ&アキラのホリホリクッキング☆
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『3、2、1…スタート!!』

ケ「こんばんは!!本日から始まりました『ケイスケ&アキラのホリホリクッキング!』」


ケ「司会は幼い頃からアキラを愛して続けて早十数年。ドライバーを乗り越えてついに両想い!!新婚生活を毎日エンジョイしてるケイスケと!!」


アキラ「…(この番組のネーミングは何だ?)」


ケ「ほらっ、アキラ!自己紹介しないとっ!!」

ア「…アキラ…」

ケ「この二人でラブラブな司会を務めると共に、実際にご家庭で簡単に作れる料理を紹介していきたいと思っております☆」

「この手料理で、きっとあなたも愛するあの人のハートをゲッチューできること間違い無し!!」


ア「(何でこいつ、こんなにノリノリなんだ…?)」


ケ「ほらっ、アキラも笑顔笑顔ッ!!あと、一緒にゲッチュー♪って、言わなくちゃ!!」

ア「ケイスケ、一回死んでくるか?」

ケ「嫌だな〜、アキラ。そんな左手にドライバー握り締めて、振るえるほど緊張しなくても大丈夫だよ。この番組は純粋に料理を作るだけだから☆」


ア「…誰かコイツのイカれた頭を直してくれ」


ケ「アキラ、初めてのテレビだからって緊張しちゃって可愛い☆…っと。」








カンペ『番組時間おしてるから早く先進めて!!』ーーー



ケ「分かりました。ではでは、前置きはここまでにしまして、記念すべき第一回の料理のテーマを発表したいと思います!!アキラ、この紙のテーマ読んで。」


ア「んっ…、第一回目のテーマは…オムライス?」

ケ「そう!!咎狗と言えば、欠かせないのがオムライス!!本日はその作り方を皆さんに披露したいと思います!!」

「アキラもオムライスだったら作りがいあるだろ?」

ア「…まぁな」


ケ「(アキラァ!!オムライスと言った途端、顔が更に可愛くなってるよ!!)」


ア「ケイスケ?鼻血出てるぞ。大丈夫か?」

ケ「あっ、気にしないで!!うん、アキラはいつまでも変わらずにそのままでいてね。」

ア「意味が分からないんだが。」

ケ「だから気にしなくていいって☆さてさて、ということでまずはオムライスを作るために必要な材料を紹介したいと思います。」


ア「(カンペ見ながら)必要なものは、バター、サラダ油、ベーコン、たまねぎ、にんじん、ケチャップ、ご飯、胡椒、コンソメ 卵、牛乳、チーズ…量は適当で。」

ケ「材料を紹介したところで、次は調理に移りたいと思います。ということで、服汚れちゃうとまずいからアキラこの白いエプロンを着て」


ア「分かった」

ケ「よっしゃーーーーーーッ!!男の夢1つ、ゲッチューツ!!!」




(エプロン装着中)




ア「?男の夢?エプロンに何かあるのか?」

ケ「…ハァハァ。アキラは分からなくても良いことだから☆むしろ、知らないままの純粋なアキラでいてね☆…まぁ、一部の視聴者の方々に分かって頂ければ幸いです」

ア「…(いい加減に帰りたくなってきたな)」
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