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□アス誕*
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きょとんとした表情で俺の顔を覗き込んできたキラにそう言ってやると、キラは更にきょとんとした顔をする。

「へ?……何が?」

「……何が、って…。その、コスプレ……とか……セリフ……とか、」

「……でも、ラクスがこうすればアスランが喜ぶって……言ってたよ?」

……うん。

ラクスは色々と俺のことを分かっているとは思うし。

まぁあながち間違いでもないんだが。

「……嬉しいのは確かなんだけど……」

「……何さ」

「……ラクスにその格好を見られたりするのは、嫌かな。」

「……要するに?」

「嫉妬だよ」

基本的にキラは無防備過ぎるのだ。

それがいいところでもあるのかもしれないが、恋人の俺からしたら気が気でない。

「……アスランって何気に可愛いとこあるよね」

そんな俺の思いも知らず俺の頭をポンポンしてくるキラ。

「……何お兄さんぶってるの?キラ」

「お兄さんぶってるんじゃなくてお兄さんだし。僕の方が誕生日早いもん」

早いと言っても5ヶ月ぐらいなはずだけど。

「……俺の方が身長は高いよ?」

「……うるさい!!!」

身長のことはキラのイラつくポイントだったようで、さっきまで撫でていた髪の毛をぐっしゃぐしゃにしてくる。

実際四センチぐらいしか違わないのだが、キラはそれでも俺に負けているのが気に入らないらしい。

……いちいち可愛いなぁ、キラは。

いまだに俺の髪をぐしゃぐしゃやっているキラの手を掴み、自分の方へ引き寄せる。

「わわっ!!……ちょ、何するのアスラン?!」

「そろそろキラを食べてあげようかと」

「はぁ?!だってあれラクスが……!!」

「ラクスが?」

「ラクスが言ったことだからダメなんでしょ?」

キラは俺がさっきラクスの言うことを鵜呑みにするなと言ったのを、

ラクスが言ったことは俺は受け付けない、みたいな解釈をしたようだ。

「なんでそうなるんだ?別にラクスの受け売りだと嫌だ、とは言ってないけど」

「……っ」

「正直、受け売りだとしても嬉しかったしね。」

「……うぅ……///」

耳元で言うと恥ずかしそうにうつむくキラ。

そろそろ俺の理性とか理性とかその他諸々が限界に達してきたので。

「……とりあえず、ベッド行く?」

そう聞くと、相変わらず恥ずかしそうにキラは頷いた。
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