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□風邪
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恭弥が風邪をひいた………らしい。

日本へ来ていつものように応接室へ行ったら恭弥の代わりにいたリボーンがそう言っていたのだ。

てゆーか風邪ひいたんならせめてメールぐらいしてほしい。

そんなことを思いながら恭弥の家へ車を走らせる。


―――――――――――

……最悪,だ。

身体が重い……。

もしかしたら熱があるかもしれない。

体温を計ろうにも体温計をとりに行く気も起こらない。

……まぁ,こんなの寝てれば治るだろうけど。



「恭弥??大丈夫か?」

頭にひんやりした感覚。

「……ディー……ノ……」

「……つーか,恭弥。病気したんならメールぐらいしろよ」

真剣なような苦笑いのようなかおをしてディーノはそう言う。

……いつの間に入ってきたのだろう。

「……連絡したら……あなた仕事サボってこっち来るでしょ……」

「そりゃ……そうだけど。恋人が病気になったら看病しに来るのは当然だろ」

「……普通は仕事優先だと思うけど?」

「仕事より恭弥の方が大事に決まってんだろ」

……平然とディーノはそう言う。

悪い気はしないけど。

まだ何か反論しようと思ったが頭痛がしてきたのでそのまま布団にくるまる。

「……寝るから」

「あぁ……。あー……恭弥なんか食べたいものあるか?」

ディーノは僕の髪を撫でながらそう訊いてくる。

その手の感覚が気持ちよくて今すぐにでも寝れそうになりながら一応質問に答える。

「……特にないよ」

「……そっか」

そこで僕の意識は途絶えた。




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