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□ずっと君だけを
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「……あ…」僕はカレンダーを見て声を漏らした。
1週間後は……。
「キラ!!おはようございます」
朝,僕が学校へ行き,教室の席につくと,ラクスが話しかけてきた。
いつも通り。
そしていつも通りにカガリがアスランに話しかけているのを確認する。
「ねぇラクス……ちょっと相談があるんだ。……人に聞かれたくないから廊下でいいかな?」
「……相談ってなんですの?」
首を傾げて訊いてくるラクス。
僕は一瞬躊躇った後,意を決してその内容を口にした。
「……プレゼントって……何がいいと思う?」
……あれ。
今のじゃ省きすぎ……だよね。
ラクス困った顔してるし。
なので僕は慌てて言葉を付け加えた。
「あっ……アスランに……なんだけどっ……」
「あぁなるほど……あら?でもアスラン……何かありました?誕生日にはまだ遠いですし……」
さらに疑問が深まったというような表情をするラクス。
……やっぱ言わなきゃ分かんないよね。
いくらラクスでも少し照れるなぁ……
「……1週間後って,僕とアスランが付き合いはじめてから1年目だから……何かプレゼントしたらいいかなって……///」
それを聞いた途端にラクスは笑顔になる。
「そういうことでしたのね!!そうですわね……それだったらお揃いのアクセサリーとかがいいと思いますわ!!
ペアリングとか……どうでしょう??」
目を輝かせながら言うラクス。
やっぱり女の子はそういうの好きなのかな……?
「でも……指輪は恥ずかしいかなぁ……///」
僕がそう言うとラクスは残念そうな顔をする。
しかし,すぐに気を取り直し,次の提案をしてくる。
「でも何かお揃いの物だったら何でもいいと思いますわ。同じものを持っているってだけで繋がっている感じがいたしますもの」
……そっか…何がいいかな。
色んなお店見て決めた方がいいよね。
あ,でも僕,そんな感じのお店よくわからないしなぁ………
………!!
そうだ。
「ラクスも一緒にプレゼント決めるの手伝って!!」
ラクスってそういうの詳しそうだし。
「え……いいんですの?」
「うん!!僕,人にプレゼントする事ってそんなにないし……お願い!!」
そう言って僕が手を合わせると。
「…分かりましたわ。私が全身全霊をかけて協力いたします」
ラクスは自信ありげに微笑んだ。
そんな訳で。
ラクスと僕は1週間,ありとあらゆるお店に行ってアスランへのプレゼント選びをしていたのだった。