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□かっこいい君。
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「澪,顔あげて」

いつもより数段落ち着いた声でそう言われ,私はおずおず顔をあげる。

律の視線はまっすぐ私に注がれていて。

恥ずかしいのに,合わせた目を外せない。

「ね,澪……キス,していい?」

「……ぅ……うん……///」

『キスしていい?』そう訊いてくる律の顔はなんだかかっこよくて。

その表情に弱い私は頷いてしまう。



律と私の唇が重なる。



律の唇の感触は。

柔らかくって。

ちょっぴり温かくって。

私は律とのキスが嫌いじゃなかったり,する。



しばらくそうしていて,唇を離す。

律の顔は少し赤くて……きっと,私の顔は真っ赤なんだ。

さっきまで私の腕をつかんでいた右手は,今は私の髪をとくように撫でている。


「澪……やっぱり私,澪のこと,好きだわ」


やっぱり少しだけ赤い顔で,それでもかっこいい表情で,照れくさそうに律はそう言った。







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