むくむく


□僕は君が欲しいんです
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「あ、恭弥」
「煩い、キモい、死ね」


ちょっと話しかけただけなのにこの始末

目も合わせずにトリプルだなんて酷いじゃないですか……




だから僕は誰かに相談することにしました

女の子みたいな恭弥のことは女の子に聞くのが一番でしょう





僕は並盛の商店街に来ました


ふとケーキ屋を通りかかると
笹川京子と三浦ハルを発見


彼女たちに聞いてみましょうか



店から出てきた二人に幻覚をかけた

「…うぅ…ヒック…」


「はひ、骸くん!?」
「どうしたの?」
(※ちなみに二人には僕が5歳くらいに見えています)


二人とお友達になっておいた甲斐がありましたね
幻覚はこういう時に非常に便利です




「友達の恭弥お兄ちゃんが遊んでくれないんです…
僕が話しかけても無視するし、悪口ばっか言ってきて……グスッ…」
「あっ…泣かないで下さいッ!」

「恭弥お兄ちゃんって雲雀さんのこと?」
「…はい」


そう答えると二人はうーんと悩み始めた

やはり恭弥を手懐け…、仲良くなるのは難しいみたいですね



「あ、押してダメなら引いてみればどうかな?」
「…引く?」
「話しかけるんじゃなくて、話しかけられるのを待ってみるってことだよ」
「ナイスアイディアですッ!!」


…なるほど、確かにそれはいいかもしれませんね
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