むくむく


□真と理
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今雲雀くんがやっている線香花火が最後のようで、僕はぼおっとその火を見つめていた












「10代目、アイツらいい感じじゃないッスか?」
「まだだな
骸は恥ずかしがって伝えてない、雲雀さんは不器用で伝わってない」

霧と雲以外の守護者は花火を楽しみながら二人の花火が上がるのを待っていた













「あ…」
「終わってしまいましたね…」

あの時意地でも酒を飲んでおくべきだった
せっかく二人きりだというのに


「ねぇ、オフの時は僕のとこにおいでよ」
「え…?」
「遊んであげるからさ」
「雲雀くん…それって…」
「宣戦布告」

嗚呼、雲雀くん…
この人は紛れもなく雲雀くんですよ

少し自惚れた僕が馬鹿でした




ドンッと打ち上げ花火が虚しく響く
音がまるで僕の心を打ち砕いていくようだ

「――だから…」
「…何か言いました?」
「好きだから!君のこと!!」

頭が麻痺したように回らない
嬉しいのか悲しいのかすらわからない
彼は今なんて……?
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