むくむく
□IN THE NIGHT
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「骸…、いつまで意地張ってるつもり?」
まったくである
骸はあの場所で自分の膝に顔を埋めて座っているのであった
いつもはこんなことなんてしないのだが…
雲雀は困ったような、呆れたようなそんな顔をした
「先に寝てればいいじゃないですか」
不機嫌そうに顔を少し上げる骸はいつもより更に幼く見えて
「…クスクス」
雲雀は思わず笑った
「な、何笑ってるんですか!?」
少し目が腫れている
やっぱり泣いてたんだ
雲雀が骸の前にそっと膝を付くと、骸は雲雀の着流しを小さな手で掴んだ
雲雀は随分とご満悦のようだ
「ひゃっ…
恭弥っ、僕歩けますから…っ」
「うるさい
おとなしくしてなよ」
突然抱き上げられて骸は狼狽する
横抱きでもなく普通に
赤子のように
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