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□二人だけの補習
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『最悪・・・』
そういいながらシャープペンを握る手に力をこめてみる。
しかし私の力などではシャープペンはびくともしない。
「なにが?」
『・・・銀八、あとで鼻にチョーク突っ込んでやる』
「きいてる?」
『・・・はあー、もうなんバキィ!!』
私の握っていたシャープペンが急に破壊した。
私が超人パワーを出したわけじゃない。
破壊したのは隣にいるこいつ。
『あーもー何すんの、弁償してよ』
「今度はアンタの腕の骨でも折ろうか?」
『すんません。で、なんでございましょうか?』
「なにが"最悪"なの?ってきいてるの」
『神威と二人での補習が』
「ドキドキする?」
『死ね』
そんなどうでもいい会話をしながら銀八に渡されたプリントの解答欄にラクガキをする。
この桃色おさげ野郎との補習は、口では嫌っていってるものの、結構好きだったりする。
それは・・・・その、ドキドキするからってわけじゃない!・・・・と思う。
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