あたしの団長サマ!

□あたしの入団試験
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『はーい、それでは受験生の皆さん聞いてくださーい。』


第七師団のトレーニング場は今日、胸元にバッチをつけた船員で埋まっている。
あたしが受験生の前に立つと、ざわついた受験生たちが静まった。


『えー、では第七師団入団試験を行いまーす。』

そう、今日は我らが第七師団の入団試験の実施日だ。
第七師団以外でも試験とかやってるらしい。
ちなみにあたしは昨日まで知らなかった。

なのでまあ一応やってみっか、みたいな会話を団長としたためなんとなくポスターを貼ってみたら意外と希望者がたくさんいたのだ。

正直、ここまでとは思ったなかったから面倒くさい。
・・・・・ほとんど女だし。


「きゃはっ☆私も神威さんとお仕事したいわ☆うふふっ☆」


みたいな感じの女船員達だ。
幻想を抱いている女船員達に呆れつつ、マイクを持ち直す。


『えー、では試験内容を発表しまーす。第一次予選はあたしとじゃんけんしてもらいまーす。』


会場内が一気に
「は?何言ってんだコイツはったおすぞ」的な空気になる。
そんな目であたしを見ないでほしい。


『良平、ポカリ何個足りないんだっけ。』

「五個っつってるだろボケ。」

『んだとコラってことで残念ながら負けた五人はポカリが足りないので失格でーす。』

阿伏兎は呆れ顔だった。
ちなみに団長はまだ寝ているのでいない。
良平は二次試験に進む人へのポカリをせっせと作っている。


『じゃあいきますよー、せーのっ、さいしょはぐー、じゃーんけーんぽーん!』


あたしのパーを見ると共に歓声や悲鳴などが一気に混ざって思わず耳を塞いだ。




・・・超帰りたいよ、まったく・・・。








続く
 

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