あたしの団長サマ!

□あたしの来客3
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来賓室のドアがばたんと閉まる。
廊下に出ると同時に傘を隊長の後頭部に押し付けた。


「いやだなあ、こんなところできみと殺りあうつもりはないよ。」

『・・・うるせーな、二度とあのあだ名を言うな。死にたくなかったらな。』


あたしの脅しに対して隊長は笑い出した。


「あらら、いつの間にそんな凶暴になったのかな?」

『どういうつもりだ、なぜあたしを連れて行く?』

「・・・悪いがきみには犠牲になってもらうよ。」

『・・・犠牲?』

「東の内乱ね、まだ終わってないのだよ。でも早く終わらせないといけないからきみには虐殺の犯行を行ってもらう。」

『東の星は法律が厳しいのに、虐殺なんかしたら・・・!』

「そう、そんなことしたら私はタダじゃ済まないのでね。
すまないがきみには虐殺を行ったのち法により死んでもらうよ。」

『・・・隊長、あんた・・・・・・!』



前の失明事件。

春雨の反乱分子だと良平は言っていたが、
もし春雨上層部にいた隊長(裏切り者)の犯行だとしたら?

なぜ第七師団を潰すか、そんなの決まってる。

隊長が春雨を支配するにあたって一番邪魔な存在だからだ。

第七師団を潰す第一段階、それがあたしだ。


そのうち、標的にされる。


良平も、阿伏兎も、団長も。


『てめー・・・、ふざけんなァァァァア!!!』


声を枯らして叫ぶ。
傘をそのまま後頭部に突き刺した、はずだった。

ニヤリと笑う隊長に背筋が凍った。





続く

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